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栄養の話

これは絶対控えたほうがいい!管理栄養士が解説するおすすめしない食品と健康リスク【ポテトチップス・フライドポテト】

食の選び方

こんにちは、適食アドバイザーのあこです。
今回は「私がおすすめしない2つの食品」というテーマで、私自身が普段から意識的に避けている食品
をご紹介します。

それを控える理由としては”発がんリスク”が高かったり”老化を促進”してしまうといった側面があるからです。

その代表例を2つ、科学的な根拠を交えて分かりやすくお伝えします。

私が控えている2つの食品とは?

結論からお伝えします。
私が積極的に買わず、なるべく食べないようにしている食品は

  • ポテトチップス
  • フライドポテト

この2つです。

「油で揚げているからカロリーが高いんでしょ?」と思われる方も多いと思いますが、実はそれだけが理由ではありません。

もっと大きな問題はアクリルアミドという発がん性物質が多く含まれていることなんです。

アクリルアミドとは?

アクリルアミドが注目されたのは、スウェーデンのトンネル工事がきっかけです。
工事の途中、水漏れを防ぐために1400トンの充填材が使用されたのですが、この充填材の中にアクリルアミドを含む成分が使われていたんです。

アクリルアミドを含む充填材で水漏れを防いで、そこから出た水は近くの河川に全部垂れ流しになっていました。

1ヶ月ほど経って、突然その近くの川の魚たちがどんどん死んでいったので調査をしたところ、アクリルアミドによって魚が死んでしまった事がわかったのです。

この調査後に、工事に関わった人や周辺住民の健康調査が行われ、作業員の多くがアクリルアミドを呼吸や皮膚から大量に摂取・吸収。
一部の人には末梢神経障害が生じていることも分かりました。

その後も様々な調査や研究が行われ、2002年・スウェーデンの研究によって ポテトチップスやフライドポテトに意外と多くのアクリルアミドが含まれていることが発表されました。

日本でもアクリルアミドの調査は行われていて、農林水産省の調査データでも、ポテトチップス・フライドポテトは食品の中でもアクリルアミドの含有量が突出して高いことが確認されています。

どのくらい食べたら危険なの?

このように、発がん性物質を非常に多く含んでいるということがあって、私はポテトチップスやフライドポテトを自分で積極的に買いません。

といっても、完全に排除することは難しいですよね。
レストランで食事の付け合わせに出てくることもありますし、友人宅でいただくこともあります。

ここで誤解していただきたくないのは、「一度食べたらすぐにがんになる」ということではありません
摂った全員が発がんするわけでもありません。

ただ、積極的に冷凍フライドポテトを毎日揚げて食べるということは避けた方がいいかなと私は思います。

冷凍フライドポテトがヤバい?!

じゃがいもを揚げたものがアクリルアミドの発生率が上がるのですが、
さらに問題なのが「冷凍フライドポテト」です。

  • 冷凍する過程でじゃがいもの糖分が増える
  • その糖分が高温で加熱されることでアクリルアミドがさらに増加

120℃以上の油で揚げるとアクリルアミドの発生量が増えると言われているので、冷凍フライドポテトは結構ヤバいと個人的には思っています。

さらにアクリルアミドは老化促進物質としても知られていますので、アクリルアミドを多く含むフライドポテトなどを食べると必要以上のスピードで老化させてしまう可能性があります。

そういった意味でも控えておくほうがいいのではないかと思います。

じゃがいも料理は全部ダメなの?

ここまで読んでくださった方は、じゃがいも蒸したものや炒めたものは大丈夫?と思った方もいるかもしれませんが、じゃがいも料理がすべてダメなわけではありません。

安全に食べられる調理法

  • 蒸す・ゆでる(ふかし芋、煮物) → 問題なし
  • 炒め物 → 強火・長時間を避ける、中火以下でサッと調理
  • 他の水分の多い野菜と一緒に炒める → 温度が上がりにくくなるためアクリルアミドの発生を抑えられる

火加減が重要になってくるので、基本的に中火以上にはしない・できるだけ弱火で調理をしていくのがいいのかなと思います。

まとめ

今回ご紹介した「おすすめしない2つの食品」は

  • ポテトチップス
  • フライドポテト

これらはアクリルアミドを多く含み、発がん性や老化促進のリスクがあるため、できるだけ控えた方が安心です。

こういった話を聞くと、怖いな…と思ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、発がん性物質が全く含まれていない食品はほとんどありません。

完璧に人間の体にプラスになる食品は非常に少ないので、

  • どのような頻度で
  • どのような調理方法で

取り入れていくのかが、重要になります。

皆さんも自分の中で「これだけは頻度控えめにしよう」というマイルールを決めてみると、食生活全体の質がぐっと良くなるはずです。

動画はこちら

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