こんにちは、適食アドバイザーのあこです。
私の「砂糖断ち」の動画を見て”やってみよう”と思ってくださる方が、ありがたいことにとってもたくさんいます。
その「砂糖断ち」をするにあたって、こんな声をいただくことがあります。
「甘いものを我慢するために、コーヒーだけは好きなだけ飲んで良いですか?」
「どうしてもコーヒーだけはやめられません…飲んでも大丈夫ですか?」
実はこの「コーヒーがやめられない」という状態と、「甘いものがやめられない」という状態には、根本的な原因が同じというケースが非常に多いんです。
今回はコーヒーがやめられないという人たちに、コーヒーを減らすためにやってほしいことを3つご紹介します。
その「コーヒー依存」と「だるさ」…実は根本原因は一つかもしれません

結論からお話すると、コーヒーがやめられない人の根本原因は「副腎疲労」です。
副腎は腎臓の上にごく小さな粒のように付いている臓器ですが、私たちが生きていく上で欠かせない重要なホルモンを多く分泌しています。
「副腎」その重要な役割とは?
副腎は、ストレスから身体を守るために、主に以下のような重要なホルモンを分泌・調整しています。
- 血圧や体内のミネラルバランスを調整するホルモン
- 血糖値をコントロールするホルモン
- 自律神経をコントロールするホルモン
つまり、この副腎が疲れてしまうと、自律神経が乱れ、血糖値が乱れ、血圧も乱れる…というように、身体全体が「ぐちゃぐちゃ」な状態になってしまうのです。
副腎が疲れている時に出やすい代表的なサイン
もし当てはまる項目が多いほど、あなたの副腎は頑張りすぎているサインかもしれません。
- 甘いものがやめられない
- お酒がやめられない
- カフェイン(コーヒーなど)がやめられない
- 朝よりも夜の方が元気になる(活動できる)
- 食後(特に昼食後2時間頃)に強烈な眠気のピークがくる
- スナック菓子が食べたくなる
- 慢性的な肩こり・腰痛がある
- 常に疲労感を抱えている
特に「甘いものがやめられない」と「コーヒーがやめられない」がセットになっている人は、副腎が疲弊している可能性が極めて高いでしょう。
なぜコーヒー(カフェイン)や甘いものが欲しくなるの?

1. 乱高下する「血糖値」を抑えるため
先ほどお伝えしたように、副腎は血糖値を調整するホルモン(コルチゾールなど)を出しています。
副腎が疲れると、このコントロールがうまく働かなくなり、血糖値が急激に上がったり下がったりする「乱高下」が起こりますので、「小麦製品」や「甘いもの」を好みやすい傾向がでてきます。
2. 一時的に「元気」をドーピングするため
カフェインには、一時的にエネルギーになる「遊離脂肪酸」を増加させ、緊急的にエネルギーを生み出す作用があります。
副腎疲労の人がカフェインを摂ると、一時的に「シャキッとする」のはこのためです。
カフェインは、副腎疲労の状態を一時的に緩和してくれる、いわば短期的な「ドーピング」のような役割を果たすのです。
しかし、この作用は短期的なものなので、「カフェインを常に摂っていないと頑張れない自分」というのがでてきます。
なので、コーヒーを1リットル、もしくは2リットルという風にどんどん量が増えていってしまいますし、そこに甘いものも常に摂っていないといけないし、胃が痛いのにコーヒーが飲みたいという状態になります。
過去の私もカフェイン中毒だったと思うのですが、今思えばまさに副腎疲労が原因だったなという自覚があります。
【解決策】コーヒー依存・副腎疲労から抜け出すために試してほしい3つのこと

副腎疲労から抜け出し、カフェインへの依存を減らすために試してほしい3つの対策をご紹介します。
対策1:朝にミネラル豊富な「スープ」を飲む
副腎疲労の人は、体内のミネラルバランスを調整するホルモン(アルドステロン)の分泌も不安定になりがちです。この分泌がうまくいかなくなってくると、体内の塩分(ミネラル)が枯渇状態になってしまうのです。
副腎疲労がない場合は、通常、身体のミネラルバランスは一定に保たれていますが、副腎疲労の人は塩分が体外へ排出されやすいため、朝は特に身体の中のミネラルバランスが乱れてしまいます。そのため、外から意識的にミネラルを補給してあげましょう。
- おすすめのスープ:
- 良質な塩を使ったスープ
- 大豆・塩・麦の麹などを使った、昔ながらの製法の良質な味噌で作ったお味噌汁
対策2:良質な「糖質」をこまめに補給する
副腎疲労の人は血糖値をコントロールするホルモンもうまく分泌できない・うまく調整できない状態になっているので、糖質をこまめに摂っていく必要があります。
「低血糖」になってしまうと「甘いものがどんどん食べたくなる」「お酒に走ってしまう」状態を生み出してしまいます。
- おすすめの補給源:
- ピンポン玉サイズの小さなおにぎり
- 干し芋
- MCTオイルやココナッツオイルを飲み物(ハーブティーなど)に混ぜて飲む
お腹いっぱいにする必要はありません。低血糖によるエネルギー切れを起こさせないよう、ちょこちょこ補給することを頭に入れて、実践してみてください。こまめにエネルギーが入ることで、カフェインへの依存状態も脱しやすくなります。
対策3:ビタミンB群とビタミンCを積極的に補う
副腎疲労を回復させるためには、ビタミンB群とビタミンCがものすごく重要です。
特にビタミンB群の中でも、パントテン酸(ビタミンB5)は、副腎の働きを回復させるために非常に重要な栄養素だと言われています。
- 補給のポイント:
- ビタミンB群は複合的に摂取する:B群はお互いに助け合いながら働くため、パントテン酸だけを単体で摂るのではなく、複合的にバランスよく摂ることが大切です。
- ビタミンCも併せて摂る:副腎疲労を抱えている方はストレスを感じやすい状態にあります。ストレス対策としてもビタミンCはとても重要です。
食事から十分な量を補うのが難しい場合は、サプリメントを活用するのが手っ取り早い方法です。まずは質の良いビタミンB群とビタミンCのサプリメントを積極的に摂ってみてください。
まとめ:コツコツ栄養療法で身体は必ず変わります

コーヒーや甘いものがやめられない、という方へ、今日からやって欲しい3つの対策をまとめてみましょう。
- 対策1: 朝に良質な塩や味噌を使ったミネラル豊富なスープを飲む
- 対策2: 低血糖を起こさせないよう、小さなおにぎりや干し芋をこまめに補給する(MCTオイルやココナッツオイルを飲み物に混ぜるのも○)
- 対策3: ビタミンB群とビタミンCをしっかり補う(サプリメントでもOK!)
栄養療法は、即効性のある薬とは違います。「気がついたら調子がいいかも」と感じられるのは、1週間後、1ヶ月後、もしかしたら2ヶ月後かもしれません。
焦らず、自分の身体の変化をじっくりと観察しながら、継続してみてくださいね。
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